昼間の月は白い驚きの理由とは?中学生でもわかるよう徹底解説!

雑学
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夜空に浮かぶ丸く黄色いお月様…

 

綺麗ですね。

 

 

でも、月が見えるのは夜だけではありません。

 

昼間にうっすら白い月が出ているのを

見たことありませんか?

 

そう、昼間に見える月は夜と違って白いのです。

 

 

どうして昼間の月は白っぽいのでしょうか?

 

その理由は、

空が青く見えることと関係しています。

 

昼間の空は太陽からの光の中でも

波長の短い青色の光がたくさんある状態です。

 

月の黄色い光は

その青い光のあいだを通ってやってくるので、

黄色と青色が合わさり白っぽく見えるのです。

 

 

普段なにげなく見ている月ですが

そう見える理由まで知っていると

友達に自慢できちゃいますよ!

 

ここでは昼間の月が白く見える理由を詳しく解説していきます。

 

 

昼間に月が白い理由を理解するにはまず光ってるかを知ろう!

 

星には、

太陽のようにそれ自体が光を放っている

「恒星(こうせい)」と、

 

それ自体は光っていない

「惑星(わくせい)」「衛星(えいせい)」など

 

があります。

 

 

月は衛星なので、それ自体は光っていません。

 

では、どうして月が光っているように見えるのかというと、

それは月が太陽の光を反射しているからです。

 

 

あなたの部屋の明かりや今ご覧の画面などは

それ自体が光を放っていますよね。

 

その光に照らされた物体は

それ自体は光っていませんが、

照らされた光を反射することで、

私たちの目に光を届けているのです。

 

それと同じことが太陽と月でも起こっています。

 

 

ちなみに、私たちが見ることができるのは

月が太陽で照らされている部分だけなので、

太陽の光の当たり具合によって

月の満ち欠けが起こっているのです。

 

 

昼間の月が白い理由とは太陽の光の波長が関係する!?

 

まずは光の見え方について簡単にご説明しましょう。

 

虹の色を思い浮かべてみてください。

 

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫…

 

 

この中で

赤に近いほど光の波長が長く、

紫に近いほど光の波長は短くなります。

 

緑色はちょうど波長の長さが

中くらいということになりますね。

 

この波長の長さの違いがポイントになります。

 

 

波長が短いと

光の波が空気に当たった時に散乱しやすくなります。

 

散乱とは光がまっすぐに進まず

他の方向に行ってしまうことです。

 

波長が長いと光の波が比較的まっすぐ進むため

空気にぶつかりにくくなります。

 

つまり光が散乱しにくいため、

光の波が遠くまで届くのです。

 

ここまでは光の波の動きを説明しました。

 

 

次はその光の感じ方について説明します。

 

人間の目には

色を感じるセンサーのようなものがあります。

このセンサーは3種類あり、

それぞれ赤、緑、青の3つの色を感じることができます。

 

「光の三原色」という言葉を聞いたことありませんか?

 

この赤、緑、青の組み合わせやバランスの違いによって

私たちは色を見分けているのです。

 

 

さて、これらの話を踏まえて、

ここからが本題です。

 

太陽の光は全ての色の光を含んでいるので、

白く見えますね。

 

ですがその中でも

波長の短い青い光は空気中を散乱するため、

太陽以外の空の部分に青い波長の波が広がり、

空は青く見えます。

 

 

次は月の光です。

夜に見える月は黄色い色をしていますよね。

 

これは、月から光が届く間に、

青色の光が散乱してしまうためです。

 

月は太陽の反射で輝いているため、

青色の光が太陽ほどたくさんありません。

 

この2つが組み合わさると、どうなるのか?

 

青い光が散乱しているところを、

青い光が足りなくて

黄色っぽくなっている月の光が通ります。

 

そうすると青色+黄色=白となり

 

月の光が白く見えるわけです!!

 

 

月の色は100%白いとは限らない理由

 

空気による光の散乱や

合成で月の色の見え方が変わる

ということを説明しました。

 

月はもともと太陽の光を

反射しているので白く見えるはずです。

 

しかし、地球上の空気の層の影響で

他にもさまざまな色で見えることがあります。

 

 

光の波は赤い色に近いほど散乱しにくく、

残りやすくなります。

 

つまり、

空気の層が厚い場合、赤色の光

より残りやすくなるのです。

 

夕焼けが赤く見えるのは、

太陽の光が地球の大気を

斜めに通って私たちの目に届くからです。

 

空気の層を斜めに通ると、

まっすぐ上から光が通った時と比べて

空気の層をより長く通っていることになるからです。

 

 

月でも同じ現象が起こります。

 

月の光も、月が低い位置にあるときは

空気の層をより長く通らないといけないため、

オレンジや赤っぽく見えることがあります。

 

それは、青や緑の光が空気の層によって

散乱してしまうからです。

 

 

逆に、月が真上に近い位置にあるときは、

通ってくる空気の層が薄いため青い光も残りやすく、

夜でも白っぽい月を見ることができるのです。

 

 

昼間に月が白いのは限定的!?その色と形を徹底解説!

 

ところで月は月齢によって満ち欠けをし、

形が変わっていきますが同時に出てくる時間帯も

月齢によって変わっていきます。

 

そのため月齢によっては

昼間に見えない月の形もあります。

 

昼間に見ることのできるのは

どんな月かを紹介します。

 

 

三日月

 

右側が丸く、左側が欠けている形の月です。

三日月は午前中に太陽に続いて昇ってきます。

 

形が細くて太陽との距離も近いので

昼間には少し見えにくいのです。

 

夕方になると

だんだんとはっきり見えてくるようになります。

 

 

上弦の月

 

月を縦に半分に分けた

右側だけが見えている状態の形の月です。

太陽とちょうど直角あたりの位置にあるので、

お昼ごろに昇り始めます。

 

そこそこの大きさで、太陽からも少し離れているので

お昼過ぎから夕方にかけてうっすらとした

白い上弦の月を見ることができます。

 

 

下弦の月

 

月を縦に半分に分けた

左側だけが見えている状態の形の月です。

太陽と直角あたりの位置にあるのは

上弦の月と同じですが、

こちらは上弦の月と反対側の直角の位置です。

 

太陽がちょうど

地球の反対側にある真夜中に昇り始めます。

 

太陽が昇ってから正午ごろまで、

だんだんと沈んでいく下弦の月を見ることができます。

 

 

月齢27日の月

 

三日月をちょうど左右反転させた形の月です。

 

太陽の少し先を動くので、

こちらも昼間はずっと空にありますが

三日月と同じで形が細くて太陽との距離も近いので

少し見えにくいです。

 

日の出前や直後だと見つけやすいかもしれません。

 

 

満月

 

満月はちょうど太陽の反対側の位置を動きます。

 

なので、

太陽の出ている昼間に満月を見ることはできません。

 

上弦の月や下弦の月のあいだの

少し欠けた月であれば昼間にも見ることができます。

 

 

まとめ

 

夜には黄色く見える月ですが、昼間は白く見えます。

 

その理由は月からの黄色い光が

太陽の光から散乱した青い光の間を通ることで

光が合成され白く見えるからです。

 

他にも月の位置によって

さまざまな色の月を見ることができます。

 

たまには、空を見上げて

月の色や形を観察してみてるのもいいですよ!

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